
頭痛とめまいを訴える患者さんがとても多いです。ですが、検査をしても特に異常は無い、この様な時は頚の回転、伸展により誘発されるめまい、平衡感覚の異常、しかも長い期間で首にも痛みがあり、自律神経の症状を伴っている場合は、頚原性頭痛めまいの原因からの可能性を考えさせて頂きます。
病例1
70歳の山田さんがある日、突然の頭痛めまい、原因不明の血圧の上昇で倒れましたが、病院の検査では特に大きな問題は無く、「一時的な脳動脈血管の痙攣でしょう」と言われ、色々な治療を受けたが、血圧が下がらない、毎日頭痛めまいは原因がわからない状態が続き、悩んでいたところ、知人からの紹介で私の治療院を訪ねて来ました。
検査したところ、上部の頚椎周辺の軟部組織の病変は頭痛めまいが起こっている原因じゃないかと考え、中国鍼を施術したところ、その日のうちに頭痛めまいの症状はずいぶん楽になりました。
このような頚椎からの頭痛めまいの症状を持ち続け、原因が分からずきちんとした治療を受けられずに、苦しみながら人生を過ごしている患者さんは日本では大変多いと思います。