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【オンドリ体操@】雄鶏が鳴くように首を伸ばすストレッチ

首の不調で悩む人を専門に治療し見つけた画期的血流アップ法[オンドリ体操]を初公開

劉先生鍼灸院院長

日本には首に問題を抱える人が多い  

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頸(けい)椎(つい)(背骨の首の部分)が変形して神経を圧迫する頸椎症は、主に加齢(年を取ること)によって起こるとされます。しかし、高齢者だけに多いかといえば、決してそうでもありません。むしろ最近では、20〜30代の若い年代に増える傾向が見られます。

 私は、中国で医科大学を卒業して以来、中国で神経内科医師として治療を行ってきましたが、1990(平成8)年に来日し、愛知医科大学で日本の医学博士号を取得。その後、日本で鍼(はり)治療を中心とした治療活動を行っています。 

 そんな私が日本にきてまっ先に感じたことは、日本人は首に問題を抱えている人がいかに多いか、という点です。

 日本人に頸椎症をはじめとする首の悩みが多いのは、欧米人に比べて首の骨(椎(つい)骨(こつ))が小さいことや、湿度の高い日本特有の気候が影響していることもあるでしょう。しかし、最大の理由は、悪い姿勢によって首に負担がかかり、血流が悪化していることにあると私は思います。

 頸椎のまわりには筋肉や筋膜などの組織があり、それらが頸椎をまわりから支えて安定させています。ところが、悪い姿勢で首に強すぎる負担がかかると、首を支える筋肉が衰えてしまいます。

首の筋肉が衰えれば、血流も悪化して、首の筋肉は硬直します。その結果、首のこりや痛みを感じるようになるのです。

 また、首を支える筋肉が衰えれば、頸椎は自然なカーブを失って変形し、変形した頸椎が神経を圧迫して痛みやしびれといった症状が現れます。これが頸椎症ですが、変形した頸椎は神経だけでなく周囲の血管も圧迫します。その結果、首の血流がさらに衰えて神経に栄養が行き渡らなくなります。そうなると、傷めだ神経の回復が遅れ、頸椎症が長引くことにもつながると私は考えています。

 日本人の悪い姿勢の重大原因としては、働きすぎという点があげられるでしょう。特に問題なのは、若い世代に多いパソコン作業などのデスクワーク。どうしても背中を丸めたり、顔を前に突き出したりする前かがみの姿勢を長く続けることになるからです。勤労は日本人の美徳の一つですが、こと首の健康にかんしていえば、必ずしもいい結果を生んでいるとはいえないようです。

 首の血流がよくなる

簡単な体操

 西洋医学では、首の悩みといえば、首の骨をる整形外科か神経を診る神経内科の、どちらかで扱われることがほとんど。つまり、首の血流や筋肉は、医学界の盲点でした。首の痛みに悩んで病院に長い間通っても症状が改善しない人が多いのは、そのことも原因の一つだと私は思います。

 そうした観点から、私は日本で首の症状専門の治療院を開設し、頸椎症を始めとする首の病気を10年以上にわたって治療してきました。ただし、首の症状の改善には、ふだんの生活習慣が大きくかかわってきます。

 そのため、私は、治療と併せて、患者さんの生活の指導にも力を入れています。その中でも、首の筋肉を強め、血流を促す効果が絶大なのが「オンドリ体操」です。

 オンドリ体操のオンドリとは、オスの鶏のこと。これは、体操のポーズがオンドリの時を告げて鳴く格好に似ていることから名づけたものです。

 オンドリ体操は、首を派手に動かす体操ではありません。そのため、体力のない人や首を傷めている人でも、簡単に行うことができます。

 また、首をゆっくりと伸ばすことで硬直した筋肉をほぐして首の血流を促すため、首の筋肉の衰えが徐々に解消していきます。その結果、頸椎のゆがみも改善してくるとともに、首の血流がよくなることで傷んだ神経も回復してくるものと私は考えています。

 では、オンドリ体操のやり方を紹介していきましょう。具体的な方法については左上のページの図を見てください。ここでは、行うときの注意点を説明します。

 オンドリ体操を行うさいは、まずは目を閉じて、心を落ち着けてください。血流を促すためには、リラックスすることが絶対必要です。オンドリになったように瞑想するのは、このためです。

 首を伸ばすさいは、背中を丸めないようにすることも大切。背中を丸めてしまうと、首が十分に伸びません。最初はどうしても首といっしょに背中も動いてしまいますが、慣れれば上手にできるようになります。肩に力を入れて、首といっしょに前に出ないようにするといいでしょう。

 オンドリ体操を行う回数には、決まりはありません。どうしても時間が取れないときは、1日1回でもかまいません。大切なのは、毎日続けて行うこと。1カ月くらい根気よく続ければ、首の症状の変化を実感できるはずです。

 

 

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